こすもす

釜石にしかない驚きの柿を

東に太平洋、西には広大な森林があり、海と山に囲まれている釜石市で、脈々と受け継がれる甲子柿。それはトマトのように真っ赤で、普通の柿と比べて驚くほどやわらかく、プルンとしたゼリーのような果肉の食感です。本記事では昔からありながら希少である甲子柿を作られている創作料理屋の「こすもす」にお話をお伺いしました。

甲子柿は明治の初めのころ、天井に保管していた渋柿が囲炉裏の煙にあたっているうちに、渋が抜け、真っ赤に変色し、果肉が柔らかくなっていたのがはじまりです。その製法は伝統的な「燻煙脱渋法」にて作られます。これは、収穫時に橙色の渋柿を約一週間から10日ほど専用の柿室で20度程度の室温に保ち、燻煙することで色鮮な甘い柿に生まれ変わる手法です。

燻すことで生まれる効果は沢山ありました。その1つはなんといっても様々な生活習慣病の活性酸素を消化する働きや、老化防止にも良いと言われるリコピンの多さ。その含有量は一般的な柿と比べ、なんと40倍。トマトのように真っ赤になる理由もここにあります。他にも、アンチエイジングやメタボ効果にも有効と言われるβクリプトキサンチンがみかんと同等になるなど、身体に良いと言われる様々な成分の増加が確認されており、話題のスーパーフードになりつつあります。

栄養素の高い甲子柿は最近になり、少しずつ日の目を浴び始めていますが、昔は作っても家族で食べたり、親戚に配って消化する他なかったそうです。昔から作っていた甲子柿がなくなることや、農家の高齢化問題に課題意識を持ち、今では大手スーパーマーケットに商品を並べたり、有名な果物料理屋とコラボしたりと知名度を徐々に上げております。

こすもすでは、甲子柿を食のニーズに応えるように、ドレッシングやジャムなどにし販売をしております。また、甲子柿の甘さを存分に活かしたジェラートやレアチーズケーキも釜石市では人気の商品の1つです。特にジャムはパンに入れたりヨーグルトに入れて朝ごはんとしても食べることができ、人気があります。また、クラッカーと一緒におやつで食べるのも人気で小さいお子様から大人まで幅広くお使い頂けます。

昔からある世にも珍しい甲子柿の生産をしているのは現在、日本全国でもこすもすだけとなります。震災後、地元により愛されることを目指し、年間で作っている2トンもの柿はすぐになくなるそう。栄養価が高く、朝ごはんからおやつ、もちろんそのままデザートとして食べることもできる甲子柿を是非お試しください。